私が日立市の医療 介護 福祉の推進に取り組む理由

(1)言語聴覚士を目指したきっかけ

 私は、幼少期の頃、「ことば」の出始めでつまったり、「ことば」が出にくいことがありました。大人になった今でも言いにくさを感じることがあります。私自身が当事者で「わかる」からこそ、悩んでいる方の気持ちに寄り添える「言語聴覚士」になりたいと志し、2001年に言語聴覚士の資格を取得しました。
 その後、日本言語聴覚士協会 理事 並びに 2021年より 茨城県言語聴覚士会 会長 に就任いたしました。

(2)地域リハビリテーション利用と問題点

  現在では、介護保険制度の浸透により、施設でリハビリをしたり、リハビリスタッフがご自宅に伺う訪問リハビリが充実してきました。
 しかし、リハビリテーションに従事していくなかで、「タクシー券の利用料金上限の問題」、「要介護認定に関する問題」等、様々な場所(患者ご家族、施設病院、市役所)に立ち合い、直接目の当たりにした今、介護保険制度上と日立市の現状について、年々疑問に感じることが増えてきました。これらの問題を解決する為には、住民、専門職、市役所の3方面から何か橋渡しをする仕組みの構築が必要ではないかと考えるようになりました。

【音声】 要介護認定に関する問題 抜粋 (4分31 秒 約5MB)

(3)日立市でのリハビリの限界と10年後の未来に向けての決意

 私は、他市(水戸市や常陸大宮市 等)のリハビリテーション病院コンサルティング事業を通じて、地元日立市における地域リハビリの限界を感じてきました。その理由は、人口比率に対する日立市の専門的なリハビリ施設の少なさと、専門的知識を有した相談できる人材の不足を実感したからです。例えば、日立市にはリハビリテーションの専門病院は1つしかありません。もしも入院ができない場合には、片道1時間をかけて、高萩市や常陸大宮市の施設に入院することになります。ご家族は入院時のお世話等で、車で往復2時間かけて来院することになり、同様に、退院前調整の専門担当スタッフも、往復2時間かけて近隣市まで足を運びます。これらが我が街 日立市での現状です 。今後は要介護者が確実に増加していくと予測されており、人口密度に応じた早急の対策が必要と考えております。
 また、小児については、発達の凸凹や個性の強弱、不登校やいじめ、子育ての困難さを抱えている保護者が増えてきております。最近では、日立市行政により、充実した相談サポート体制は着実に整ってきてはおりますが、他方、相談後のフォローや専門的な支援が必要な場合の施設は、日立市においては圧倒的に少ないのが現状です。
 これらの医療・介護・福祉の制度上の問題点や疑問点の解決に取り組む為、私が仕事上で培った実務経験を、日立市の為に活かそうと決意しました。
「医療・介護・福祉の連携強化と健康の継続」を実現した日本一の先進市(地方公共団体の先進事例)となること を目標とし、その可能性から、10年後20年後の人口動向に特化した日立市にとっての より良いビジョン を目指せると考えたからです。

【音声】 地域ミニ集会 抜粋 (5分49 秒 約6MB)

(4)今後の活動計画方針

最終目標:医療・介護・福祉分野における最先端都市「日立市」構想

私が段階的に取り組むアイデアの計画 は 下記のとおりです。

【第1段階 計画 (準備期) 】

[医療・介護]

  • 施設間の現場レベルの連携協議会開設
  • 相談支援人員の充実
  • お子さんから高齢者まで施設利用の状況把握の仕組み構築

[福祉と就労支援について]

  • 日立市福祉充実として就労連携支援
  • 選択的就労として地域の企業様との協力働ける環境の整備

[高齢者にむけて]

  • 高齢者の健康と生活を診る専門家の活用
  • 超高齢化に向けて認知症予防や老人性難聴に対しての対応
  • 運転免許返納後の生活についての検討
  • 地域のシルバーリハビリ体操の更なる充実 

[小児に向けて]

  • 子育ての支援としてコミュニケーションと基本運動そこから知育を結ぶための日立市の自然豊かな場所の発掘
  • 自然の中での運動や木登り草むら散策、虫取りどろんこあそびその中での衛生管理ができる「里山であそぶ」プロジェクト推進
  • リハビリテーション施設の活用として発達支援の相談から療育

【第2段階 計画 (実行) 】

【第3段階 計画 (調整) 】

【第4段階 計画 (改革) 】

【第5段階 計画 (実現) 】

リーフレット(討議資料)